- かざし
- I
かざし【挿頭】(1)花や木の枝を折り, 髪や冠に挿したもの。 古くは, 生命力を身につける呪術(ジユジユツ)的な意味を持ったが, 後に形式化し, 造花を用いることが多くなった。
「わが背子が~の萩に置く露を/万葉2225」
→ 髻華(2)江戸時代の国学者富士谷成章の用いた, 国語の単語分類用語の一。→ 挿頭抄IIかざし【翳し】(1)頭上に掲げて, 覆ったり陰を作ったりすること。 また, その物。(2)能で, 扇を高くかざす型。 遠くを見る表現などに使う。 翳し扇。(3)(「茀」と書く)外からの視線をさえぎるために設けた塀や, 塀の外の樹木・土手など。 城や武家屋敷・御所などに見られる。(4)「翳し文句(モンク)」の略。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.